複雑性PTSDについて解説します。

どの記事であってもお伝えしていることですが、
我々の心理学では精神疾患という概念を持ち合わせていません。

心の中で起きていることは、全て心の仕組みによって
起きているだけであり、病気でもなんでもなく
心の中に答えがあると断言しています。

複雑性PTSDを各種の心療内科のサイトにて
調査したところ次のような基準で診断されるようです。

PTSDの3つの基準

トラウマの再体験、トラウマ想起の回避、過敏(脅威感の増大や驚愕反応)

以上の3つの基準があり、症状としては、恐怖、不安、怒りなどの感情。
自己評価の低下、自己否定感、感情の規制の難しさ、対人関係の難しさ、
身体の症状の痛み、自己傷害や自殺念、無力感、孤立感、フラッシュバック、

というのが、複雑性PTSDの主な症状とあり、それらを治療するには
薬治療であると心療内科のサイトには書かれています。

我々の心理学の観点から複雑性PTSDをあてはめてみた場合、
つまるところ、トラウマを持っている。トラウマが形成された
ということだと思います。

トラウマを持っている人は全員複雑性PTSDの病気になる
ということになります。

複雑性PTSDの3つの基準を1つずつ解明します。

1、トラウマの再体験、
これを我々の心理学で説明します。トラウマというのは
心の中に作られた深い傷ということです。そして、その傷が現在も
解放されておらず、今でもトラウマが残ったままということです。
心の中には、時間の概念が存在しないために、数十年前に作られた
トラウマであったとしても、まるで今起きたかのように心が痛みます。
そのため、解放するまでは、何度でもその傷が反応します。
これが、トラウマの再体験ということです。

2、トラウマ想起の回避、
これは、依存症の克服方法の動画でもお伝えしましたが
私たちの心の中は、ネガティブな感情もポジティブな感情も全て
感じますが、ネガティブな感情は気分が悪いため、1秒でも長く
感じたくないプログラムになっています。そのため、トラウマのように
何度も感じてしまうネガティブな感情を回避するのは
自然なことです。複雑性PTSDだからそうなっているのではありません。
依存もその1つであり、失感情もそうです。

3、過敏
これも、既に当チャンネルの動画でお伝えしていますが、
ネガティブな感情を長期間に渡り、心の中で感じていると、身体に様々な特徴が現れます。これは心と体がリンクしているためです。音に過敏になったり、太陽の光に過敏になったり、様々な他人からの言葉に過敏になったりします。これらはネガティブな感情が解放されれば、即座に消えます。

この3つの複雑性PTSDの基準は、我々の心理学で言えば
トラウマを抱えている状態である人ということであり
病気でもなんでもありません。

確かに、本当に心が苦しいため、耐え難い場合は、気分を和らげる
心療内科の薬はとても便利です。しかし、薬を飲むだけで
トラウマが解放されることは100%ありません。

もし、薬を飲むだけで、100%、トラウマが解放されるならば、
世界中の全ての人間が、心の傷を気にしない世界になります。
そのような便利なものはこの先も絶対に作られることはありません。

何度もお伝えしていますが
心の中で起きている苦しみは、自分で向き合って解放する以外
方法がないのです。

次に複雑性PTSDの症状についてです。

恐怖、不安、怒りなどの強い感情と書かれています。
これは至極当然です。それがトラウマだからです。
複雑性PTSDだから、恐怖、不安、怒りを感じるのではなく、

トラウマがあるから、何度も恐怖、不安、怒りを
感じるのです。

自己評価の低下、自己否定感。これについても同様です。
我々の心理学では無価値感と呼びます。
複雑性PTSDだから自己評価が低下するのではなく
無価値感を感じるトラウマを持っているということです。

感情の規制の難しさ、これについても同様です。
これは感情のコントロールが出来ないということです。
感情のコントロールの方法については、当チャンネルでも
今後取り上げていきます。感情は必ずコントロール出来ます。

対人関係の難しさ、身体の症状の痛み、フラッシュバックなど
全て我々の心理学で説明可能です。

つまり、複雑性PTSDは病気でもなんでもなく、
心の仕組みによって修正可能です。

次の記事で具体的な修正方法をお伝えします。

 

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