小中高生のいじめについて

ここで小中高生のいじめについて我々の心理学の観点から解説します。

現在の小中高生の自殺率は過去最高を記録しており
一刻も早く取り組まなければならない事態が発生しています。

流行に則るように大人達が発達障害や、ADHDや、メンヘラちゃんなどの雰囲気を醸し出す中で
最も犠牲者となっているのは子供たちであることを一刻も早く気づかなければなりません。

最近の小中高生のいじめは陰湿さを増しています。
SNSを使うことで、様々ないじめを展開しています。

またニュースにもあるように暴力事件も
後を立ちません。これは非常に深刻な状態です。

何故このような日本になってしまったのか?については
解説を避けますが、今から解説する小中高生の
いじめのメカニズムを理解し、大人であるあなたは
一刻も早く気づかなければなりません。

では、小中高生のいじめのメカニズムを解説します。

小中高生のいじめが発生するメカニズム

学校でのいじめは、加害者側と被害者側の両方が存在します。
メディアでは、いじめられる側にも原因があると
コメンテーターが解説しますが、私たちの心理学では
下記のように定義しています。

加害者側の心の中に、何らかの形でネガティブな感情を
感じており、それが常に耐え難い状態である。

次に、加害者側はそのネガティブな感情が耐え難い状態であるため
何かに依存を行うことでバランスを保とうとする。

それは、大人であればギャンブルやアルコール依存などの代表的な依存を選択出来ますが
小中高生は依存アクションを選択する選択肢が限られていることを知ってください。

加害者側は楽しくて被害者側をいじめることはありません。
加害者側は幸せを感じて被害者側をいじめることはありません。

加害者側は自分自身の心の中にある耐え難いネガティブな感情を
感じたくないがためにバランスを保つアクションとして
いじめを行っています。

例えば、加害者側のA君は学校では、B君をいじめており
いじめながら笑っていたり、一見元気なように見えます。

しかし、A君の家庭環境では常に、両親が喧嘩をしている。
シングルマザーで母親が寝たきり状態。
兄弟姉妹と常に比較されている。否定、罵声、罵り、などの
感情的虐待が絶え間なく続けている状態が起きている可能性が高いです。

このようにA君はいじめ行為を幸せだと感じて行っているのではなく
自分自身の心の中にある、孤独感、無価値感、劣等感、などを
感じたくないために、家ではない場所、つまり学校生活で
自分より弱い弱者をいじめることで、その耐え難い心の苦しみを感じないように
バランスを保っています。

どのようにバランスを保っているか?を解説します
例えば、A君の心の中に強い孤独感があったとします。
常に、A君は寂しい、寂しい、と感じています。

そこで、B君を学校のクラスの中で、1人ぼっちに仕立て上げて
他のクラス全員を自分の味方につけたとします。

すると、A君の心の中は「どうだ!寂しいか!」
「俺はクラス全員が味方なんだぞ!」「B君お前は孤独だ!」
と他者を故意に孤独な状態に落とし込むことで
自分自身の心の中の孤独感を一時的に感じないようにしているのです。

これが、いじめのメカニズムです。
これは、孤独感の場合は相手を寂しくさせますが
A君の苦しみが無価値感の場合は、相手を無価値にしてしまうでしょう。

これが、いじめのメカニズムです。ターゲットにされたB君は一切の非がありません。
メディアではいじめられる側にも原因があるなどの発言をされる
コメンテーターがいますが、それらは根拠なき発言です。

B君はターゲットにされただけです。いじめられる側に一切の非はありません。
どのような人であっても、いじめても良い理由は存在しません。

B君はA君のターゲットになっただけです。
では、A君が悪いのか?と言われたら、あなたはどう感じますか?

もしA君の家庭環境が感情的虐待が起きている機能不全家庭ではなく
円滑に機能している愛情たっぷりの家庭環境だった場合は
A君はきっといじめを行わないでしょう。

このように定義づけた場合
いじめは、加害者側と被害者側に別れますが

小中高生編の場合は、そのほとんどが家庭環境に由来していることが
理解できるはずです。

小中高生のいじめを根本的に無くすには、加害者側の家庭環境に
そのヒントが隠されています。

あなたの大事な我が子が、加害者側にも被害者側にもなってほしく
ないと強く願うならば、すぐにでも我が子に対する向き合い方を
修正してください。

子供は常に愛を与えて、抱きしめ続けていれば
必ず通じます

身近な弱者をいじめることで得られる、優越感、有価値感を求めて
いじめに及ぶ。これは子供の学校生活でも、家庭環境でも、どの社会においてもである。

そして、ターゲットになった弱者が、泣き叫んだり、怖がってくれたり。言うこと聞いたり
謝ってきたりする瞬時に、求めていた優越感や有価値感を獲得することが出来る

その際に、自分の中にある、モヤモヤしたネガティブな感情が一瞬だけ解放される。

自分の中にあるモヤモヤしなネガティブな感情は自分で向き合わない限り
根本的解決に至らないため、また後日になれば、加害者側は自分の心の中で
モヤモヤしたネガティブな感情を感じていき、それらが耐え難いためにターゲットになった弱者を再度いじめることになる。これがいじめ依存症である。

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