行政関係者様へ

子供たちの虐待事案は年々増加する傾向にあります
また子供たちの自殺者も過去最高の数になっています。

現在の国内における子供たちのセーフティネットは
出来ているようで全く機能していないのが現状です。

当協会として要望がございますので
どなたか行政関係様がお読みになられましたら
幸いです。

①通報する仕組みを変えて欲しい

自宅の閉鎖的な空間の中で虐待や性的虐待を受けている子供たちは
自らの意思で警察や関係諸機関に通報するという事が不可能です。

これは、万が一通報したことが見つかった時の親からのしっぺ返しが
非常に恐ろしいこと。さらに大人を全く信用していないこと。
さらに自分自身が諦めていること。さらに心を閉ざしていること。
などが挙げられます。

子供たちは義務教育により小学校、中学生と通学をします
虐待を受けている子供は通学すらままならない場合もあり
学校様が虐待の事実や子供たちの異変に気付けない場合もあります。

当協会は子供たちのこうした虐待事案において学校、児童相談所などと
連携などを実際に行っておりますが

印象的には
学校側は家庭環境に勝手に踏み込むことが出来ない
児童相談所は家庭に踏み込むことができる

という形でそれぞれが独立しており、それぞれが
○○は学校側の担当、○○は児童相談所の担当
というように、最も重視すべく子供たちの命という部分から
かけ離れた行政の仕組みになっています。

このような行政スタイルの場合
虐待者の子供たちから一刻を争う場合であっても
どこに誰に相談すればいいかすらわからず
家庭による虐待が隠されたままになりがちです。

当協会の要望としましては
学校と児童相談所の両方の真ん中の立場にあれる部署を作り
それを判断できる人員を確保する

その部署にはLINEやSNSなどで簡単に匿名で通報できるように窓口を広く作り
多くの投稿を拝見できるようにしながら緊急性のある事案を見逃さないようにする

そして当本人と直接会話しながら、必要な場合には学校側へ
必要な場合は児童相談所へと大人側が主導して促す通報の仕組みを取って頂きたく思います。

そうでなければ、子供たちは学校側が何をしてくれるのか?
児童相談所が何をしてくれるのか?がわからないままです。
それ故に助けを求めるSOSが拾えない現実が起きています。

②親から虐待を受けているのにその親に連絡してしまう

これも非常に大きな問題です。
多くの行政関係者様は心理学を学んでいないからこその現状であると
推測しますが

虐待を行う親は自分自身が虐待をしていることを
認知しています。そしてそれは依存症となっています。

しかしながら、いざ社会や外部の世界では
非常に愛想が良かったり、受け答えが真面目であったり
他人に親身になっていたりと見抜くことが非常に難しいです。

その親が家庭において外部には漏れない形で虐待を
続けているというのが多くの機能不全家庭の形です。

例えば、暴力事案が発生し、子供側が勇気を出して
警察諸関係に通報したとします。

間もなく警察官が自宅へやってきます。
しかし、まず玄関で対応するのは親になり、
警察官も親と会話します。

そうすると、高機能な親の言葉によって
事実が湾曲した形で印象操作されてしまい、子供側が暴力を受けたことも
1つのしつけとみなされたり、民事介入は不可能、これ以上は家庭裁判所へ
のように、実際にあった事実が隠れてしまい
警察官が子供たちを助けることが出来ない例が多数あります。

また、学校側も子供たちのことや、報告なども
やはり親へ相談したり、連携を取ります。この時に虐待を隠すことが
至極当然であり、学校側も事実を拾い上げることが出来ない状態となります。

さらに、子供側の身体にアザや怪我などがあっても
注意はしながらも家庭に対して強く踏み込むことが出来ず
要注意とするだけで終わってしまい

一刻を争う状態やほんの一瞬で現れるSOSを見逃してしまいます。

虐待事案を取り扱いする場合は

親側の言い分とは独立した形で子供を認識する必要があります。
親側がどのような湾曲した事実を述べたとしてもそれを信じないことも必要になってきます。

また、虐待事案が確認できた瞬間から最優先は子供の意見を、子供の気持ちを最優先にして
次に親側へどのようにアプローチするのか?という現在の優先順位を変える必要もあります。

子供は虐待されてもなお、親を愛しており
親が傷つくぐらいならば自らを犠牲にします。

この心理学のアプローチも十分に勉強しておかなければならないことです。

今後も当協会は連絡が取れた子供たちの虐待事案については
出来る限りの対応を全て無償で実行する次第です。

その際に各学校関係者様、児童相談所様へご連絡させて頂くこともございます。
上記の要望書も一度ご一読ください。

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